滑らかな舌触りのピノ・グリ。酸味は抑え目で、口の中いっぱいに広がる洋梨や桃のフルーツ感、飲み終えた後に感じる心地よいハーブスパイス風味が特徴的です。

ブリしゃぶ、鯛のカルパッチョ、海老グラタンなどとあわせてみて。意外とチキンソテーやポークジンジャーなどのお肉系もイケます！

幅広い料理に合うまろやか白

ピノ・グリは、ニュージーランドでとても人気が高い品種です。

NZでは1990年代前半に登場したばかりの品種ですが、その人気は飛躍的に高まっています。

その人気の理由は、ピノ・グリの『万能さ』にあります。

NZのピノ・グリは、コクのあるスタイルでつくられることが多く、辛口〜極甘口とバリエーションも豊富です。

ピノ・グリが食卓に一本あれば、野菜などの前菜だけでなく、鶏肉、豚肉などのお肉料理まで、幅広いペアリングを楽しむことができるのです。

このワインもコクと旨みが強く、洋梨、白桃などのストーンフルーツ（＝核果…中心に大きな種がある果物の総称）の香りをしっかりと感じることができます。

フルーティーさと程よい甘さがあり、アルコール度数の高さ（13.5％）を感じさせません。

また後味に感じられる、ジャスミンのような白い花や、ドライハーブのニュアンスが、とても心地よいですね。

おすすめのペアリング

ブリしゃぶ

お刺身にしても美味しい新鮮なブリを薄くスライスして、さっと湯通ししたブリしゃぶ。まろやかなこのワインをより引き立ててくれるでしょう。 

カルパッチョ

前菜、サラダ、カルパッチョなどと合わせて、食事の前半にも活躍します。 

海老グラタン

海老などの魚介がたっぷり入ったグラタンもおすすめです。ベシャメルソースのコクがワインとぴったりあいます。

チキンソテー

名古屋コーチンのような、しっかりとした旨味をもつ鶏肉のソテーもよく合います。 

ポークジンジャー

いつもの豚の生姜焼きのソースに、赤ワインやりんごなどを加えて仕上げたポークジンジャーもおすすめです。 

棒々鶏

四川料理の冷菜、棒々鶏もいいペアリングに。しっとり柔らかな鶏肉と、コクのある胡麻ダレがとてもよく合います。

ワイナリー「オートゥ」について

オートゥ（O:TU）は、マールボロ南東部のアワテレ・ヴァレーにあるワイナリー。ぶどう畑の総面積は336ヘクタール（東京ドーム72個分）と大規模で、NZで上場した三つのワイナリーの一つとして知られています。

2020年からベテラン醸造家のジェフ・クラーク氏が醸造責任者に就任。オーストラリアのTOPワイナリー、ペンフォールズでワインづくりのキャリアをスタートした彼は、1999年ロンドンインターナショナルワインチャレンジにおいて「インターナショナル・ホワイト・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなど、世界からも注目を集めるワインメーカーの一人です。

マールボロの中でも冷涼なエリアであるアワテレ・ヴァレーは、他のサブリージョンに比べ、力強さとミネラル感のあるワインが生まれる傾向にあります。オートゥでは、特にソーヴィニヨン・ブランの評価は世界的に高く、日本を含む世界各国で受賞を重ねています。

 産地マールボロについて

「マールボロ」は、NZのワイン産地の中心地です。

豊富な日照量や、1日の中での寒暖差が大きいことなど、ぶどうの生育環境にとって好ましい自然の条件が揃っており、マールボロではNZワインの8割以上が生産されています。

その中でも、キリッとした酸味と溢れる果実味が特徴のソーヴィニヨン・ブランは圧倒的な生産量を誇り、唯一無二のキャラクターとして世界で広く愛されています。また赤ワインでは、豊かなベリー系の果物の味わいが魅力のピノ・ノワールが人気です。

オートゥ マールボロ ピノ・グリ 2021（Otu Malborough Pinot Gris 2021）

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