ジャッジ・ロック ピノ・ノワール 2017
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最南端の産地より
セントラル・オタゴは「世界最南のワイン産地」として知られています。位置は南緯45度前後(ちなみに日本で言うと、北緯45度は北海道・宗谷岬あたり)。
「南極に近い」と言うと少し大げさですが、実際に現地へ行くと夏でも夜は驚くほど涼しく、冷涼産地であることを肌で感じます。
サブリージョンが点在する産地
セントラル・オタゴは、ワイナリーが密集しているわけではなく、小さなサブリージョンが点々と広がっているワイン産地です。中で最も南に位置するのが アレクサンドラ。人口約6,000人の静かな町です。
そしてその“世界最南の産地の中でも、最南にある地域” に拠点を構え、1998年からぶどうを栽培している生産者が、ジャッジ・ロックです。
最南=最寒ではない
意外かもしれませんが、アレクサンドラは「南だから極寒」ではありません。
- 夏(1月)の最高気温:35度
- 冬(7月)の最低気温:−12度
街全体が盆地にあり、夏の昼はしっかり温度が上がり、冬はぐっと冷える“盆地型気候”。寒暖差が猛烈に大きいのが特徴です。
ここアレクサンドラをはじめ、セントラル・オタゴのピノ・ノワールが世界レベルで評価される理由がここにあります。
- 日照量が多く、
- 昼夜の寒暖差が極端に大きいため、 果皮が厚くなり、色素(アントシアニン)がしっかり乗る のです。
そのため、やや黒みを帯びた色調のピノが生まれやすいと言われています。

ジャッジ・ロック ピノ・ノワール 2017
グラスに注ぐと、ほんのり黒系が優勢の色合い。エッジにほんのりレンガの色調が。熟成が見て取れます。
ところが香り・味わいは意外と赤系主体。
- ラズベリー
- ざくろ
- きれいな酸
- 追いかけてくるクローブのような上質なスパイス感
色の印象ほど濃厚ではなく、果実の芯はしっかりしながら、スタイルはしなやかで優しい。熟成の「こなれ感」もあり、全体として “涼しげなピノ・ノワール” のイメージです。
アルコール度数は12.6%。赤系・黒系果実とスパイス感が心地よいバランスでまとまった「しっとりとしたオタゴ・ピノ」と言えるでしょう。
ペアリング
フルーツ感とスパイスのバランスが良いので、軽めのお肉料理や赤身魚と好相性でしょう。例えば・・・
- 鶏肉ときのこのトマト煮込み
- 豚しゃぶ(醬油ベースのタレ)
- マグロのカルパッチョ
- ブリの照り焼き
ぜひペアリングの参考にしてみてください。
栽培・醸造
ぶどう畑は4ヘクタール。そこに12500本のピノ・ノワールが植えられています。クローンは4種類。
除梗 90〜95%、全房 5〜10%。野生酵母で発酵させ、熟成期間は10〜11ヶ月。新樽比率は1/3。ボトリング前に軽く清澄してから出荷されています。
ワイナリー「ジャッジロック」について

ジャッジ・ロックは、ジェイコブソン・チアローニ家が営む家族経営の小さなワイナリーです。
「エレガントで、官能的、そして親密」を信条とし、力強さよりもバランス、企業的ではなく家族的、そして「大作映画ではなくロマンス」のようなワイン造りを目指しています。
彼らは自らを「世界におけるピノ・ノワールのヒッグス粒子」と表現し、規模は小さくとも、その存在と数々の受賞歴が品質の高さを示していることをユーモアを交えて伝えています。
歴史

アレクサンドラ盆地の隠れた斜面に位置する4ヘクタールのヴィンヤードは、1998年にポールの父であるジョン・パトリック・ジョセフ・ジェイコブソンによって最初の植樹が行われました。現在、12,500本のピノ・ノワールと2,500本のサン・ローランが植えられています。
この地は、冬はマイナス12度、夏は35度にもなる極端な気候を持ちますが、冷涼な夜がブドウのフレッシュさと優雅なアロマを保ちます。
2019年からはオーガニック認証(Certified Organic)を取得しており、自然環境に配慮した栽培が行われています。
こだわり

彼らのワイン造りは細部にまでこだわり、全て手作業で行われます。ブドウは手摘みされ、野生酵母を用いて発酵。ステンレスの発酵槽で低温浸漬を行った後、フレンチオーク樽(新樽と古樽)で熟成させます。
ワインメーカーのチームは、ニュージーランドの経験豊富な醸造家たちで構成され、オーナーのポール自身もブルゴーニュのバンジャマン・ルルーでの経験を活かし、ワイン造りを監督しています。
ユニークなワインと受賞歴

ジャッジ・ロックのワインはその品質の高さから、デキャンタ・ワールド・ワイン・アワードやニュージーランド航空ワイン・アワードなど、国内外のコンペティションで数多くの金賞やトロフィーを獲得しています。
特に注目すべきは、法律用語を冠したユニークな商品名です。
「Guilty(有罪/ペットナット)」、「The Verdict(評決/ポート)」、「The Alibi(アリバイ/ブラン・ド・ノワール)」、「Your Honour(裁判官への敬称/ピノ・ノワール)」、「Innocent(無罪/ロゼ)」など、遊び心溢れるネーミングが特徴です。
また、ニュージーランドでは珍しい品種「サン・ローラン」も生産しています。
ホスピタリティ

ワイナリーにはセラードアが併設されており、年中無休(午前11時〜午後5時)でオープンしています。また、毎週土曜日の朝にはダニーデンのオタゴ・ファーマーズ・マーケットにも出店しており、ここを「世界へのセラードア」と位置づけています。
さらに、ブドウ畑の中には自炊式の宿泊施設「Judge Rock Cottage」があり、セントラル・オタゴの壮大な景色や満天の星空、そして受賞歴のあるワインを楽しみながら、リラックスした滞在を提供しています。
彼らは「我々は世界から見ると、小さすぎてほとんど見えない」と謙遜しつつ、その情熱と数々の賞が証明する確かな品質で、セントラル・オタゴのテロワールを表現し続けています。
ワインへの強い愛とこだわりを持つ、素晴らしいワイナリーです。
産地セントラル・オタゴについて
国内最南端の産地「セントラル・オタゴ」は、ピノ・ノワールの名産地として知られ、ブルゴーニュ、オレゴンと並び「世界三大ピノ・ノワールの産地」とも呼ばれています。
ピノ・ノワール以外では、アロマティックな白ぶどうの栽培に力を入れています。この地域はNZのワイン産地の中で、唯一の半大陸性気候であり、1日の寒暖差が大きく、冷涼で非常に乾燥しているという特徴があります。
また、小規模ワイナリーの宝庫でもあり、風光明媚な町クイーンズタウンを拠点としたワイナリーツアーも人気です。

ジャッジ・ロック ピノ・ノワール 2017(Judge Rock Pinot Noir 2017)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ワイナリー名 | ジャッジ・ロック |
| 生産国 | ニュージーランド |
| 産地 | セントラル・オタゴ(アレクサンドラ) |
| 種類 | 赤ワイン |
| ぶどう品種 | ピノ・ノワール |
| ヴィンテージ | 2017 |
| アルコール度数 | 12.6% |
| 容量 | 750ml |
| その他 | |
| 備考 | スクリューキャップ |
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