丸みのあるフルーツ感

「GVコレクション」のシリーズは、ギブストンヴァレーが所有する複数のサブリージョンの畑からぶどうを選び、ブレンドしています。

このピノ・グリは、しっかりとした果実味もありつつ、複雑なアロマも兼ね備えた味わいになっています。

ぶどうはサブリージョン「ベンディゴ」の３つの畑で育てられたピノ・グリを使用。

手摘みされた後、全房のまま圧搾され、半分はステンレスタンクで低温発酵させ、半分は木樽の中で発酵させます。

低温発酵されたワインが持つアロマティックでフルーティーな特徴と、樽発酵のワインが持つ豊かな奥行きがバランス良くブレンドされることで、複雑で風味のしっかりとしたワインに仕上がっています。

酸味は穏やかで、すももやあんず、洋梨のようなフルーツをコンポートしたような味わいが楽しめます。

余韻にはミネラル感も感じられ、全体としてドライでありながら丸みのある味わいとなっています。

あわせる料理は、鯛やスモークサーモンのサラダ、ホタテとセロリのマリネなどの魚介系の前菜がぴったりです。

また、ペペロンチーノのようなオイル系パスタや、海老ときのこのアヒージョなどとも好相性です。

ワイナリー「ギブストンヴァレーワイナリー」について

ギブストンヴァレーワイナリー（Gibbston Valley Winery）は、誰もがこの地域を「ぶどうの栽培には寒すぎる」と思っていた1980年に、果敢にワインづくりにチャレンジをスタートしました。

この写真は、ワイナリーの名前にもなっているセントラルオタゴに東西に延びる谷「ギブストン・ヴァレー」。川の水によって浸食されて出来た谷であることがよくわかりますね。

この谷を風が吹き抜けることもあって、このあたりはかなり冷涼な気候となっています。

このギブストンヴァレーがある産地「セントラル・オタゴ」は、今でこそフェルトン・ロードやプロフェッツ・ロックなど世界で賞賛されるワイナリーが点在していますが、この地の可能性をいち早く見出し、先駆的な役割を果たしたワイナリーと言えば、「ギブストン・ヴァレー・ワイナリー」です。

設立から数年後には赤、白ともに見事に素晴らしいワインを作り上げ、それまで未開の地であったセントラル・オタゴをワイン産地として認知させたのです。

この地のパイオニアだけあって、さまざまなぶどう品種の栽培・醸造経験があり、ピノ・ノワールをはじめ、シャルドネ、リースリング、ピノ・グリ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ブランなど、冷涼な気候を活かした高品質なワインを毎年送り出しています。

産地セントラル・オタゴについて

国内最南端の産地「セントラル・オタゴ」は、ピノ・ノワールの名産地として知られ、ブルゴーニュ、オレゴンと並び「世界三大ピノ・ノワールの産地」とも呼ばれています。

ピノ・ノワール以外では、アロマティックな白ぶどうの栽培に力を入れています。この地域はNZのワイン産地の中で、唯一の半大陸性気候であり、1日の寒暖差が大きく、冷涼で非常に乾燥しているという特徴があります。

また、小規模ワイナリーの宝庫でもあり、風光明媚な町クイーンズタウンを拠点としたワイナリーツアーも人気です。

ギブストンヴァレー GVコレクション ピノ・グリ 2021（GV Collection Pinot Gris 2021）