フォリウム ソーヴィニヨン・ブラン 2022
日本人がつくる滋味深いSB
ニュージーランド在住の日本人ワインメーカーは、現在10人ほどいます。
彼らのほとんどは自分の名前をワイナリー名にしていますが、この「フォリウム」は、そうではありません。
「フォリウム」という名前は、ラテン語で「葉」を意味します。「ワインづくりに最も重要である自然を前面に出したかった」と語るのは、栽培・醸造家の岡田岳樹さん。
岡田さんは、1978年東京生まれ、北海道大学を卒業後はカリフォルニア大学デービス校でワインづくりを学び、2003年にニュージーランドのマールボロに渡ります。
マールボロでは、フランスに本拠地を置くクロ・アンリでその腕を磨き、その後満を持して2010年に自らのブランド「フォリウム」を立ち上げました。
岡田さんのつくるワインは、典型的なフルーツどっさり系のマールボロスタイルではありません。
「他と同じでは生き残っていくことは出来ない」との思いから、あえて派手さを抑えたソーヴィニヨン・ブランをつくっています。
丁寧なぶどう栽培と醸造で、凝縮感がしっかりとあり、熟成する能力もあるワインづくりを目指しています。
畑は有機栽培。密植度を高くしています。
そして驚くべきことに、ニュージーランドのほとんどのワイナリーでやっている「灌漑」をしていません。
雨がたくさん降った年と降らなかった年ではぶどうの質やワインに差が出ることが当たり前で、それをきちんと表現したいと岡田さんは考えているのです。
さて、そんなこだわりが詰まったフォリウムのソーヴィニヨン・ブラン、実際にテイスティングしてみましょう。
色の透明感は、他のマールボロのソーヴィニヨン・ブランとそれほど違いは感じません。
しかしやはり、香りは明らかに他とは違います。
とてもやさしく、レモンや白い花の香りがふんわりと香る印象。岡田さん曰く「フルーツの香りが強すぎると食事とあわせにくいことがある。だから、香りはできるだけ控えめにしたい」とのこと。
口に含むと、まずしっかりとした柑橘系の酸味を感じます。それにスモモのような果実味、さらに緑のハーブの爽やかさが続きます。旨みはしっかりと続き、濡れた石のようなミネラル感も余韻に感じます。全体として、甘みが少ないドライな味わいとなっています。
どちらかと言えば、ニューワールドらしさを前面に出さずに、あえて「お淑やか」に仕上げた上質なワインと言えると思います。
彼が独立前に勤めたクロ・アンリは、フランスのサンセールの名門アンリ・ブルジョワの分家。おそらくフォリウムは、そのその流れを受けてこのようなスタイルを選択しているのだろうと思いました。
フランスのロワール産のワインが好きな方には、ぜひお薦めしたいです。
落ち着いた中に旨みしっかりのこのワイン。
良きペアとなりそうなのは、白身魚の塩焼き、ボンゴレビアンコ、海老のフリッターなど。
海の恵みをしっかり感じられるようなメニューが良いと思います。またハーブをあしらったチキンなどとも好相性でしょう。
ワイナリー「フォリウム」について
フォリウム・ヴィンヤードは、2010年6月にニュージーランド南島の北東部、マールボロ地方のブランコット・ヴァレーに設立された8ヘクタールのワイナリーです。
日本人の栽培・醸造家である岡田岳樹さんが中心となり、ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールのワイン生産に取り組んでいます。
マールボロの気候は、上質なソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールの栽培に理想的です。生育期間中の昼夜の温度差が大きいため、ブドウは高い自然の酸味を保ちつつ、芳香と風味成分を蓄積できるのが特徴です。
ワイナリーの土壌は、氷河期の氷河の移動と古代の河川によって形成されました。ブランコット・ヴァレーの粘土質を多く含む土壌は、ブドウの生育を適度に抑える特性があります。この土壌は乾燥した夏でも十分な水分を保持し、ブドウの生育のバランスを保つことができるのです。また、マールボロ地方の他の畑に比べ高い密度で苗木を植えることで、より凝縮した味わい豊かな果実の生産を実現しています。
環境への配慮も重要視しており、2014年に有機農業認定機関「Biogro」の認証を取得。ニュージーランドのクリーンな環境を維持するため、有機農法を実践しているのが特徴です。
岡田氏は「高品質なワインを造る一番の近道は高品質なぶどうを育てることです」と語ります。畑では徹底した収量制限を行い、葉を適切に管理することで日光の当たり具合を調整。秋には完熟した果実を全て手摘みで丁寧に収穫するこだわりを持っています。
フォリウム・ヴィンヤードの哲学は、「ワイン造りは畑から始まる」という信念に基づいています。収穫したぶどうの個性を最大限に生かすため、醸造過程での人為的な介入を必要最小限に抑え、フォリウム・ヴィンヤード独自の土地の特徴を反映したワインを生み出すよう努めています。
この日本人生産者による丁寧なアプローチは、マールボロの土地の特性を活かしながら、独自の品質と個性を持つワインの生産に成功しているのです。
産地マールボロについて
「マールボロ」は、NZのワイン産地の中心地です。
豊富な日照量や、1日の中での寒暖差が大きいことなど、ぶどうの生育環境にとって好ましい自然の条件が揃っており、マールボロではNZワインの8割以上が生産されています。
その中でも、キリッとした酸味と溢れる果実味が特徴のソーヴィニヨン・ブランは圧倒的な生産量を誇り、唯一無二のキャラクターとして世界で広く愛されています。また赤ワインでは、豊かなベリー系の果物の味わいが魅力のピノ・ノワールが人気です。
フォリウム ソーヴィニヨン・ブラン 2022(Folium Sauvignon Blanc 2022)
項目 | 内容 |
---|---|
ワイナリー名 | フォリウム |
生産国 | ニュージーランド |
産地 | マールボロ |
種類 | 白 |
ぶどう品種 | ソーヴィニヨン・ブラン |
ヴィンテージ | 2022 |
アルコール度数 | 13.5% |
容量 | 750ml |
備考 | スクリューキャップ |
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