このワインの特徴は・・・

• アタ・ランギはニュージーランド北島マーティンボロを代表するワイナリーで、特にプレミアムなピノ・ノワールで知られています。
  
• ピノ・ノワール「クリムゾン」は、伝統的かつシンプルな醸造が特徴です。
  
• 手摘み収穫、野生酵母発酵、フレンチオーク樽熟成など、丁寧な製造プロセスを採用しています。
  
• フルーティーで優しい酸味があり、ペアリングには鴨肉や赤身の魚が好相性です。
  
• ブルゴーニュに似た栽培条件を持つマーティンボロ・テラスの畑から、幅広い樹齢のブドウが使用されています。

鴨肉と完璧なペア

アタ・ランギと言えば、ニュージーランド北島マーティンボロを代表するワイナリー。

ピノ・ノワールの名手として知られています。

ただ、彼らのピノ・ノワールはプレミアム路線で、日本での販売価格はそのほとんどが1万2000円オーバーです。

そんな中、この入門ピノ「クリムゾン」だけは5,720円と、彼らのラインナップ中では手に取りやすい価格設定となっています。

この価格を実現するため、比較的若い樹齢のブドウを用いつつも、醸造はあくまでもナチュラル＆トラディショナル。

アタ・ランギが大切にする「シンプルで手を加えすぎない伝統的な手法」が貫かれており、妥協は一切ありません。

ブルゴーニュに似た栽培条件を持つと言われるマーティンボロは、極めて小さな産地でありますが、ピノ・ファンならおさえておきたい場所。

その中の「マーティンボロ・テラス」という長さ４キロ、幅２キロの段丘が最高のピノを産むエリアとして知られています。

このクリムゾンは、マーティンボロ・テラスの畑から、5年から43年という幅広い樹齢のぶどうが選ばれています。

収穫は手摘みで行われ、80％は除梗、20％は全房発酵。オープントップのステンレスタンクで野生酵母による発酵後、フレンチオーク樽で12ヶ月熟成と、丁寧なプロセスが徹底されています。

テイスティングノート

色調はやや明るめ。「クリムゾン レッド」＝「ピンクがかった濃い赤色」を指すことが多いですが、このヴィンテージはそこまで濃厚な色合いではないですね。

バラの香り、ラズベリーや野いちごのフルーティーなアロマが印象的です。タイムやローズマリーのようなハーブの香りもあります。

口当たりは優しく酸味はしっかり。軽やかながら旨みはしっかりとあり、ザクロやラズベリーを思わせるフルーティーさと、こなれたタンニンが余韻を長くします。

素晴らしくまとまりのある、優しいピノ。実にエレガントです。

ペアリングには、鴨肉のローストが理想的。鶏肉の香ばしいグリル、まぐろとアボカドのユッケなど赤身の魚も好相性ですよ。

プロジェクト・クリムゾンで自然保護活動も

このワインは、単に美味しいだけではありません。その売上の一部は、ニュージーランドの在来植物を守る活動「プロジェクト・クリムゾン」へ寄付されます。

ラベルに描かれている赤い花は、ニュージーランドを象徴する在来種「ポフツカワ」。このワインは、自然環境保全への思いが込められた１本でもあるのです。

ワイナリー「アタ ランギ」について

アタ ランギ（Ata Rangi）は、1980年にクライヴ・パットン氏によって設立されたワイナリー。NZ国内では古い歴史をもつワイナリーの1つで、マーティンボロのパイオニアとしても広く知られています。

多くの評論家からNZのトップ5に入ると賞賛されており、特に「ロマネコンティにルーツを持つ」という畑から生まれるピノ・ノワールは、国内外で数多くの賞を受賞しています。

また、自然に優しいサステイナブルなワインづくりに力を入れており、殺虫剤や化学肥料、除草剤などは一切使用していません。代わりに、調合剤やワイルドフラワー、掘り起こした自然の土を散布するなど、有機栽培と一部バイオダイナミック栽培を取り入れています。

ワイナリー名の「アタ ランギ」とは、マオリの言葉で「夜明けの空」、「新たな始まり」を意味する言葉。彼らの土地を敬う心、仕事を反映しています。

産地ワイララパについて

「ワイララパ」は、NZの北島南東部に位置し、首都ウェリントンから車で 約1時間というアクセスの良さもあり、リゾート地としても人気の地域です 。

この地方にあるサブリージョン「マーティンボロ」は、気候や土壌の条件がフランスの「ブルゴーニュ」とよく似ており、世界でもトップクラスのピノ・ノワー ルの生産地として知られています。

 アタランギ クリムゾン ピノ・ノワール 2023（Ata Rangi Crimson Pinot Noir 2022）

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