段取り上手の素晴らしさ

段取り上手な人の素晴らしさと言ったらない。

段取りがうまい人って、すなわち「目標を達成するための筋道が立てられる人」。

行動力があって、周りに配慮ができて、なおかつ柔軟性がある人。

つまり、僕とはほぼ真逆の人。

格好良い。格好良すぎて、もうダンドラーとか言いたい。逆にダサいか。まあいいじゃないの。

でもたまにいるんです、すごいダンドラーさんが。そして、その素晴らしさをまざまざと感じたのが昨日です。

 

昨日は、お休みを使ってボクモのスタッフ同窓会が開催されました。

集まったのは、僕も入れて全部で7人。ボクモの14年の営業歴の中で、主に前半に働いてくれていたスタッフが中心の会でした。

多くのスタッフはボクモを辞めてからも、ありがたいことにボクモにたびたび遊びに来てくれます。だから、僕にとっては「ものすごく久しぶりの顔」はなかったのですが、元スタッフ同士はかなりご無沙汰の再会もあって、それはそれは盛り上がりました。

昼すぎに店に集まって、それぞれが持ち寄ったものを食べたり飲んだりしながら、近況を報告したり、昔話に花を咲かせたり、今まで行った旅行先の情報交換なんかをしていたら、あっという間に外が暗くなっていました。

それにしても幸せな時間だったな。自分がつくった店で、いっしょに働いた人たちが、時を経て、みんなちょっとおじさんおばさんになって、また会って笑いあえる機会をもらえるなんて、なんてありがたいことだろうと思いました。

そして、その会の段取りをしてくれたのが、今は関東に住んでいるEさんです。

去年の年末のこと。Eさんは名古屋に戻ってきたときに、ボクモのカウンターに飲みに来てくれました。会計が終わり、店を出ようとすると、そこにやってきたのは元スタッフのNちゃん!二人で「わー!久しぶり!」ってキャッキャとなりました。

そこで「そうだ、ボクモの同窓会やりたいね。」とEさんが言い出し、Nちゃんが「いいですね、私もみんなと会いたい」となったようです(出口付近で話していたので、僕は聞いておらず、後から聞きました)。

でもね、ちょっとお酒が入ったときって、懐かしい顔に出会って、テンションが上がって、その場のノリで同窓会をやろうとなっても、実現しないことが多いと思います。

ところがEさんは違ったのです。

SNSでつながっている元スタッフたちに連絡し、ゴールデンウィークのどこなら来られるかアンケートをつくり、それを集計して、いちばん多くの人が来られる日を決め、さらに当日の持ち寄りの役割分担(主食、おつまみなど)を割り振ったのです。

もう、トップダンドラーの仕事。

おかげで、こんなに豊かな時間がうまれた。ありがたいことです。

そしてわたくし、こんなに素敵な人たちに関わってもらったお店、もっと盛り上げなくちゃとしみじみ思いました。

そうです。飲食店をやっていてずっと思うのは、常に「潰れることと隣り合わせ」のヒリヒリ感があるってこと。浮き沈みが激しい。挫折しそうになったことは二度や三度ではありません。

でも、昨日のような同窓会があると、改めて思います。

やっぱり働いていた店がなくなるって寂しいよな、と。

他で自慢できるほどの立派な店ではないですが、そんな店でも存続し続けることって意味があるんだな、と。

そのためにやれること、コツコツやっていかねば。今回来られなかったスタッフもいるので、またちょっと経ったらEさんに段取りをお願いしよう。その第二弾開催まで、ちゃんと存続していられるよう頑張ろう。

 

ちなみに、元スタッフの中には旅行の段取りが抜群にうまい人もいます。以前もいっしょに旅したことがあるのですが、今度、またいっしょに行く計画を立てるよ、と誘ってくれました。

行き当たりばったりのアホンダラーのわたくし、素晴らしいダンドラーさんたちの素敵なダンドリングに支えられております。

ありがたい。

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